O脚(おーきゃく)は、膝が内側に曲がっている状態を指します。通常、足を揃えて立った時に膝同士がくっついていない、または膝が外側に開いてしまうことが特徴です。O脚は見た目だけでなく、体にさまざまな影響を及ぼすことがあります。
O脚になると起こること
1.
膝への負担が増える
O脚では、膝の内側に負担がかかりやすくなります。通常、膝はまっすぐに並んでいる状態で、体重を均等に分散させますが、O脚だと膝が外側に開くため、膝の内側に圧力が集中します。この圧力が続くと、膝関節に過度の摩擦やストレスがかかり、次第に関節炎(変形性膝関節症)などの膝のトラブルを引き起こすリスクが増します。
2.
股関節や足首への影響
膝の位置が歪んでいると、股関節や足首にも負担がかかります。O脚の場合、膝を内側に向けて歩くことが多くなり、その結果、股関節の動きや足首の角度も歪んでしまうことがあります。これが長期的には、股関節や足首に痛みや不快感を引き起こす原因になることがあります。
3.
歩き方に影響を与える
O脚の人は、膝を揃えて歩くのが難しく、足が外側に向かって歩くことが多くなります。これにより、歩き方に違和感や不安定さが生じることがあり、歩行が不自然になったり、転びやすくなったりすることがあります。また、足の裏にも負担がかかりやすく、足底の痛みや外反母趾の原因になることもあります。
4.
筋力バランスが崩れる
O脚になると、筋肉の使い方が偏り、特に脚の筋力バランスが崩れることがあります。内ももの筋肉(内転筋)が弱くなり、外側の筋肉(外転筋)が強化される傾向があり、この不均衡がさらにO脚を悪化させることがあります。結果として、姿勢や歩行に問題が生じ、身体全体のバランスが崩れやすくなります。
5.
背骨への影響
O脚が進行すると、歩行時や立っている時の姿勢が不自然になり、背骨(特に腰椎)への影響も出てくることがあります。膝が内側に曲がっているため、骨盤が後ろに傾きやすく、これが腰痛を引き起こす原因となることがあります。また、骨盤の傾きが猫背を助長することもあります。
O脚をそのままにしておくと体のさまざまな不調や、女性だとスタイルにも関わってくるので早めのケアで対策しましょう。